おいしさに秘密なし

中華銘菜 圳陽 SENYO

(取材:にしもっちゃん)

「おいしい中華料理が食べられるお店が、和田にできたのよ。ランチ、ランチがお勧めよ!」お店の味とサービスにはめっぽううるさいわだっちメンバーが一押しで勧める中華料理店は、環七沿いにある中華銘菜 圳陽(せんよう) SEN YOだ。

 彼女に連れられ夕食時にはじめて訪れた店内は、にぎやかな中に清潔感が漂う落ち着いた雰囲気。家族連れやシニアのグループなど気さくな雰囲気でにぎわっていた。やんちゃな子どもたちにもおとりわけで満足。ピリ辛の冷やし麺の辛さとうまみの絶妙さ!病みつきになる味だ。
 伝統的な広東料理を中心に、ランチの定番麻婆豆腐など四川料理も実においしい。

 

身につけたものは、すべて自分のもの

 圳陽(せんよう)は、2011年11月の創業。ホテルなどで修業を積んできたオーナーシェフ山田さんが開いた店だ。

 「料理人は職人。身につけたものはすべて自分のもの」と語る山田さん。修業時代は、人の二倍三倍の勉強と努力を心がけてきた。ホテル時代は、月に6回ある休みの前日は徹夜で野菜の飾り切りの練習をしたとか。もちろん休みの日は気になるお店の食べ歩きも欠かせない。
 「興味を持ったことは、とことん極める性分なんです。やらずに後悔したくなかった」と、さらり。「やっぱり本場で修業したくて、中国は深圳の店でも修行をした」語る言葉の端々に、料理人の自信と凄みを感じた瞬間だった。

オーナーシェフの山田さん。料理人魂がすばらしい!!


おいしい料理を手ごろな値段で食べてほしい

絶品の四川麻婆豆腐!
辛さとうまみの絶妙なバランスがおいしいです。ランチの定番メニューなのがうれしいですね。

 「おかげさまで、当初の見込みを上回るお客さんが来てくださっている」と、店の手ごたえは十分だ。開店のために特別な宣伝などをせず、駅から遠い立地も気にしなかったという。
 「おいしい料理を手軽な値段で食べてほしい」言葉少なに語る山田さん。お客様が満足してくれれば、必ずまた足を向けてくれるーーーー。修行時代に重ねた努力が、店への自信につながるのだ。
 なるほど、お店はいつ来てもお客さんのにぎわいが絶えず、ブルータスに登場するなどメディアの評価も上々だ。


おいしさに秘密はない


 「おいしい料理を出すために、特別な秘密はないんですよ」と語る山田さん。そんなはずはない!話を進めるとーーーー素材ひとつひとつのおいしさを引き出すために、仕込みに時間をかけるという。たとえば、人気の丸鶏のパリパリ揚げは3日前に予約を受け、下ごしらえに丸二日かける。ランチが終わった後は、すぐに仕込みへ。おいしさを生み出すための努力に、ため息が出る。
 「時間のかかる下ごしらえに、一切妥協しないこと」が、これが圳陽(せんよう)味の秘密なのだ。

 

サービスは真心で

 「実は、店を出してからが勉強の毎日」という山田さん。
 開店後は料理以外に、店内のあり方や接客などフロア周りへの心配りを日々工夫しているとか。
 今気になるのは清潔感。確かに、はじめて来た入り口といい店内といい、独特のすがすがしさを感じた。


 お客様に対して、ただただ一生懸命に向き合う。
 山田さんの真摯さが伝わるお店は、お値段以上の価値を経験できる場所だ。

環七沿いに、この看板ときれいに並んだ白い壷が目印です。


この一品にかけられた時間と努力!お話を伺えば伺うほど、襟をだたしで味わいたい料理の数々。お話を伺わなくても、食べたもののほとんどをお勧めしたくなります。特に、ランチの四川麻婆豆腐おいしいです!!デザートのマンゴースープは夢に出てきます!!

家族のスペシャルな一日に、おすすめですよ~♪

2012.8.27 (取材:にしもっちゃん)