東高円寺・和田商店街で「街の建物」にこだわった絵を描き続けていらっしゃる小美濃隆さん。長年住んでいる街のたたずまいを描いた作品の数々をご紹介します。和田マイプロでは、商店街とつながるマイプロジェクトを発表くださっています。
小美濃さんの描く和田商店街。じっくりごらんください。
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近所のドラ後ろ向き
家の前には猫を愛する人が住んでいて、敷地によく出没します。
この猫 ずっと前からこのへんがなわばりのようです。
このふてぶてしさが 愛おしいと思うこのごろです。
作者プロフィール
和田3丁目9番地在住
小美濃 隆さん
和田に住み始めたのは、25歳のときでかれこれ30年。
建築や商業施設の企画や設計の仕事にずっと携わっています。
昨年の10月に会社を変わり定年前にいろいろもがいている? 58歳。
妻と高校3年の息子の三人暮らしです。実家もそばにあり84歳になる母も元気に暮らしています。
絵を描き始めた動機
小さいときから絵だけは得意だと思い込んでいて、この仕事もそれで続けられたと思っています。 10年前ぐらいになると思いますが、和田帝釈天のスケッチを 急に描きたくなって、そこに折りたたみのイスを持っていって描いたのが始まりです。
大好きな大学の先輩が過労死で亡くなったり、なんとなく仕事に充実感がないときだったと思います。 毎年一回 大学の美術意匠部の友達と 飲み会を兼ねて内輪で展示会をやっていたのですが、だんだんとみんな絵を描かなくなり、3年前に「イココチ」のマスター(蔵下さん)と知り合いになり仲間三人でグループ展をやって 楽しんでいます。
和田商店街について思うこと
もう長く暮しているので、肉屋のすがぬまさんなどの買い物が生活の一部になっています。近場の商店街を描くのも、哀愁をおびた生活観のある商店街に風景が好きだからだと思います。少しずつ店がなくなっていくのをさびしく思いつつ、これを記録に残したい
と思う気持ちがあるのだと思います。